輸血袋とか、白塗りのウォーボーイズとか、棒投げ隊とか、「何なんだ…ヤベェな…」の連続でした。狂ってる。
噂で聞いてた「母乳」は序盤で出てきたけど、いや確かに栄養価高いけど、それをやっちゃうイモータン・ジョー狂ってる。
「搾乳されてる女たちが何か抱いてる。子供のミイラかも」って聞いたので注目したけどホントになんか抱いてる…。
あと火炎放射ギターがネタみたいな扱いされてたので出てきた時「セルフBGMwww」って笑っちゃったけど、
後から「あのギタリストは盲目で、戦場で母親の生首抱えてたところをジョーに拾われて戦場のギタリストになった」って設定を知って、狂ってる…って思いました。
中でも衝撃なのがスプレンディッドの最期。
イモータン・ジョーとカーチェイスしながらバンバン銃撃戦してやべーぞ!あんた妊婦なんだからじっとしてろ!ってハラハラしてる時に間一髪で攻撃を避けて、あーよかったー無事だった―、マックスもさり気なくサムズアップしてる(ここめっちゃかっこいい)し何とか逃げ切れ~、って思ってたらドア外れて!あ!って思ったら落ちそうになって、頭の片隅で「でもまた間一髪で手を取って助かるんだろ」とか思ってるうちに足が踏ん張れなくて落ちてしまう!そこに迫るジョーの車!!
しかも彼女が足を踏ん張れなかった原因て明らかにマックスが撃った怪我の所為だし。
マックスが頑なに「彼女は轢かれた」って言うのも、実際目にしたのかは分からないけど、何となく「見てないけど彼女を助けに戻る事はできない」っていうのを感じてしまう。
そしてスプレンディッドの死から段々ワイブズ達がたくましくなっていくのがいいですね。
黒髪のトーストは元々タフなのかもしらんけど銃の装填に慣れるの早いし
白い髪のダグは花の種のおばあさんとのやりとりが泣かせる。
赤毛のケイパブルとニュークスのやり取りかわいかった。
フラジールがジョー一味に寝返った(というか元に戻った)と思わせといて実はフュリオサの手助けのためだったあのシーンはぐっときました。
突然沼地が出てきて、?って思ったけど、後から「あそこが緑の地だった」ってネタばらしされてなるほど~って思いました。
砂漠をふらつきながら座り込んで叫ぶフュリオサは美しくも悲しいんだけど
演出的にはトレーラーの方が絶望感有ったな。
ニュークスが思いの外いいヤツでびっくりしました。
ジョーと目が合って「俺を見た!」ってはしゃいでるのめっちゃかわいいし、最期の「俺を見ろ」の戦士として散る姿のかっこよさよ…。
沼地で「あの出っ張りにインチを」「木の事ね」みたいなやり取りがあったけどこれ考えた人すごい狂ってる(褒めてる)よなぁ。
フュリオサが死にそうな時にマックスが「俺はマックス」って名乗るんだけど
つまり今まであれだけ一緒に行動して一緒に戦ってたのにずっとみんな名前を知らなかったのかと。
そうだよな最初にフュリオサに名前を聞かれた時も「好きに呼べ」みたいな感じだったしニュークスには輸血袋呼ばわりだし。
しかもラストは砦に女達を残して群衆に消えていく…
なんなんだ。名も知らぬ救世主か。かっこいいぞマックス。
「マッドマックス」なのに割と脇役だったなとか思ってごめん。
訳者のアンゼ氏って名前のインパクトの割に何の映画の字幕やってたっけ?て感じなんだけど、
一部で話題になってるけど「人喰い男爵(People Eater)」と「武器将軍(Bullet Farmer)」の翻訳はすごいセンス良いと思いました。
というか全体的に台詞少ない印象で、画で語るという感じ。